この記事では2022年5月に宮城峡蒸留所を訪れた際の見学体験談を紹介しています。
蒸留所で販売されている限定のお土産、テイスティングバーで飲めるウイスキー一覧なども紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所とは
名称 | ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所 |
運営会社 | ニッカウヰスキー |
入場 | 予約不要 |
ツアー参加費 | 無料(※前日までの予約推奨) |
営業時間 | 9:00〜16:30 |
アクセス | 詳細はこちら |
電話番号(受付時間) | 022-395-2865(9:00~16:15) |
住所 | 〒989-3433 宮城県仙台市 青葉区ニッカ1番地 |
宮城峡蒸留所は宮城県仙台市、青葉区ニッカ1番地に存在するウイスキーの蒸留所。敷地のサイズは東京ドーム4つ分と非常に広大。
ニッカウヰスキーの創立者「竹鶴政孝」が1967年にこの地を訪れた際、近くを流れる新川の水でウイスキーを割り、一口飲んですぐに蒸留所の建設を決意。その後、1969年に建設が完了し、2022年の現在まで休まず稼働を続けています。
この地がウイスキーの蒸留所として選ばれた理由は、なめらかでライトな原酒を求めていた竹鶴政孝いわく、新川の水質がスコッチウイスキーのローランド地方の川に非常に近い水質だったこと、1年を通じて湿潤な気候が理想的だったことが上げられます。
宮城峡蒸留所は建築開始当初から自然の景観を大切にすることを目標に掲げており、電柱や電線などはすべて地面の下を通し、樹木の伐採も必要最低限を心がけています。
宮城峡蒸留所 見学の予約・プラン毎の違い
宮城峡蒸留所の見学プランは下記の2種類。
- 自由見学プラン
- 無料ツアー参加プラン
1つは予約不要、当日急に訪れても問題なしの自由見学プラン。
2つ目は前日までの予約が推奨される無料ツアー参加プラン。
これから2つのプランのメリット・デメリットを紹介しておきます。
入場のみの自由見学プランのメリット・デメリット
自由見学プランのメリットは予約不要、時間指定なしで蒸留所を楽しめる点。
宮城峡蒸留所には入場のための受付窓口が存在しないので、気が向いた際にサッとショップでお土産だけ購入することも可能です。
デメリットはツアー者限定の見学エリアに入れないこと、無料の試飲が出来ないことくらいでしょうか。
入場のみの自由プランでも、ショップでのお土産購入の他、一般解放エリアの見学、有料でのウイスキー試飲などは問題なく利用することができます。
後ほど詳しく紹介していますが、ショップでは宮城峡蒸留所限定のウイスキー購入が可能。
テイスティングバーでは、終売してしまった激レアウイスキーなどを格安で試飲することが出来るので、入場のみのプランでも十分に訪れる価値はあるかとます。
無料ツアー参加プランのメリット・デメリット
無料ツアー参加プランのメリットは、自由見学では入れない製造工程の見学が出来る点、無料の試飲が出来る点の2つでしょうか。
今は使用されていない乾燥棟(キルン塔)を始め、仕込棟、蒸留棟(単式蒸留器)、中央制御室、2021年に新しく完成した日本で1番大きいと言われる新1号ウイスキー貯蔵庫などを見ることが可能です。(見学にかかる時間は約40分)
製造工程の見学を終えた後は、ツアー参加者のみ入ることが出来る無料試飲コーナーで決められたウイスキーなどを3杯飲むことが可能です。(制限時間は最長20分)
ロック氷や炭酸水、水などが用意されており、好きな飲み方で楽しむことが可能。
車で来ていてお酒を飲むことが出来ない人は、お酒の変わりにジュースやお茶などを無料で飲むことが出来るので安心です。
以上が無料ツアープランのメリットになりますが、反対にデメリットとしては、事前予約の手間、決められた時間に蒸留所を訪れないといけない点でしょうか。
無料ツアーの見学予約は必須ではありませんが、ツアー参加は前日までに予約していない場合、当日空き枠先着順で案内してもらうことになります。
そのため宮城峡蒸留所のツアー参加を希望する方は、前日までに予約しておくことを推奨します。
そしてツアーの開始時間は30分ごとと決められており、予約した時間に間に合うように蒸留所のツアー受付窓口を訪れなくてはいけません。
宮城峡蒸留所の見学体験談
無料ツアー参加者限定の見学エリアに関しては、先ほどの項目で解説しましたので、ここでは自由見学が可能なエリアを簡単に紹介したいと思います。
まずは蒸留所の野外の景色から。
建物外で自由に見学できる範囲は決して広くありませんが、自然豊かな心地よい空間で空気もとても美味しいです。
5月に入った直後のゴールデンウィークに訪れたので、まだほんのりと散り際の桜が残っていました。
桜の木の横にはとても大きな池も。
写真には納められませんでしたが、大きな白鳥が池で休んでいました。
次に建物内の見学エリアへ。
蒸留所に訪れなければ見ることが出来ないであろう、ウイスキー樽の素材となる楢(オーク)の原木や樽の内部などを見ることが出来ます。ウイスキーマニアにはたまらない展示品!
その他、ウイスキーの熟成に関する知識や、熟成がもたらす原酒の色変化なども見ることが可能です。
展示エリアには、他にもニッカウヰスキーの歴史、宮城峡蒸留所で作られているウイスキーの紹介コーナーなど多くの展示物がありましたが、キリがなくなりそうなので紹介を割愛しています。
続いては蒸留所見学の目玉とも言えるショップ。
商品の撮影はご遠慮くださいとの注意書きがありましたので、外側からショップ内の写真を撮らせていただきました。
ショップ奥にはニッカウヰスキーの創立者「竹鶴政孝」と妻「リタ」の等身大パネルも置いてあります。
ショップの手前にある有料試飲コーナーでは、下記の3種類をいただきました。
シングルモルト余市10年、ザ・ニッカ12年はすでに終売してしまったウイスキー。
シングルモルト宮城峡ピーテッドは2021年9月に10,000本限定で発売されたウイスキーです。
新型コロナウイルス流行の影響で、1人3杯までという制限が付けられていたのが残念ですが、飲める機会が滅多にない希少なウイスキーを試飲できて大満足でした。
宮城峡蒸留所の有料試飲テイスティングバーで飲めるウイスキー一覧
2022年5月のゴールデンウィークに訪れた際、試飲コーナーでは上記のウイスキーやブランデーなどを飲むことが出来ました。
試飲する際のおすすめは、終売してしまった銘柄(余市10年、竹鶴17年、ザ・ニッカ12年)、もしくは限定品で入手が非常に厳しい銘柄(宮城峡ピーテッド)あたりでしょうか。
ショップでどのウイスキーをお土産として購入するか迷っているという人は、鶴、シングルモルト宮城峡の構成原酒(フルーティ&リッチ、シェリー&スイート、モルティ&ソフト)などを試飲してみるのも良いかもしれません。
ちなみに、3つの構成原酒を個人的におすすめ順に並べるのであれば下記。
- フルーティ&リッチ
- モルティ&ソフト
- シェリー&スイート
あくまで個人の好みもありますが、よろしければ参考にしてみてくださいね。
宮城峡蒸留所ショップのおすすめ限定お土産
宮城峡蒸留所の売店ショップでのみ購入が可能な、おすすめ限定お土産をランキング形式で紹介して行きます。
1位:鶴(つる)
「鶴」はニッカウヰスキー最高峰のブレンデッドウイスキー。
もともとは一般販売されていたウイスキーですが、2015年に終売。
現在は余市蒸留所と宮城峡蒸留所のショップでしか購入することが出来ません。
そして鶴はその人気の高さからいつでも購入できるわけではなく、タイミングによってはショップに並んでないことも多いです。
価格は非常に高いですが、価格相応の味わいを持ったウイスキーなので、見つけた際は優先して購入することをおすすめします。
2位:ニッカ蒸留所限定シングルカフェグレーン ウッディ&メロウ
おすすめ2位は「シングルカフェグレーン ウッディ&メロウ」。
一般販売されている「カフェグレーン」とは全くの別物で、宮城峡蒸留所のショップでのみ購入できる限定品です。
3位:宮城峡蒸留所限定シングルモルト 構成原酒シリーズ
3位は宮城峡蒸留所限定シングルモルト、構成原酒シリーズ。
「シングルモルト宮城峡」の構成原酒、特徴的な3タイプの原酒を単体でボトリングしたシングルモルトウイスキー。
3つともアルコール度数55%と非常に高度数。しかし加水調整はおこなっており、カスクストレングスではないようです。
3つを個人的おすすめ順に並べるのであれば下記。
- フルーティ&リッチ
- モルティ&ソフト
- シェリー&スイート
シングルモルト宮城峡 フルーティ&リッチ
「シングルモルト宮城峡」に含まれる構成原酒の中から、フルーティな原酒のみをピックアップしてボトリングされたシングルモルトウイスキー。
香りは香ばしく、コーヒー豆などを彷彿とさせますが、味わいは非常にフルーティ。
桃やパイナップルをはじめとするトロピカルフルーツの風味が特徴的です。
おすすめの飲み方はハイボール。非常に濃厚なウイスキーなので、炭酸水で割っても甘くリッチな味わいが楽しめます。
シングルモルト宮城峡 モルティ&ソフト
「シングルモルト宮城峡」に含まれる構成原酒の中から、モルト(麦芽)の風味が強く、香ばしくクリーミーな原酒のみをピックアップしてボトリングされたシングルモルトウイスキー。
ストレートで飲むのがおすすめのウイスキーです。
シングルモルト宮城峡 シェリー&スイート
「シングルモルト宮城峡」に含まれる構成原酒の中から、甘いシェリー原酒のみをピックアップしてボトリングされたシングルモルトウイスキー。
悪くはないですが、シェリー原酒のネガティヴ要素であるゴムっぽい風味を感じて正直少し苦手でした。
ただし上記はあくまで個人的な意見で、一般的にはシェリー&スイートが人気1位とも言われています。
飲み方はストレートを推奨。
4位:伊達(だて)
おすすめ4位は「伊達」。
伊達は宮城県でのみ販売されているブレンデッドウイスキー。
簡単に説明するとニッカが販売している「カフェモルト」と「カフェグレーン」を混ぜ合わせて作られています。
美味しくてコスパも比較的良い、とりあえず購入しておくことをおすすめします。
5位:宮城峡蒸留所限定ブレンデッドウイスキー
宮城峡蒸留所のショップでのみ購入が出来るブレンデッドウイスキー。
価格も安いので、気になった方はとりあえず1本購入しておくことをおすすめします。
6位:ピュアモルトブラック
「ピュアモルトブラック」は宮城峡蒸留所、余市蒸留所のショップでのみ販売されているピュアモルトウイスキー。
余市蒸留所のモルト原酒をキーモルトとし、複数の蒸留所のモルト原酒をヴァッティングされてボトリングされています。
コスパがかなり良く、味も普通に美味しいので、迷ったらとりあえず購入しておくことをおすすめします。
7位:ピュアモルトレッド
「ピュアモルトレッド」は宮城峡蒸留所、余市蒸留所のショップでのみ販売されているピュアモルトウイスキー。
宮城峡蒸留所のモルト原酒をキーモルトに、複数の蒸留所のモルト原酒をヴァッティングしてボトリングされています。
コスパが非常に良いウイスキーですが、どちらかというと個人的には「ピュアモルトブラック」の方が好みです。
8位:ニッカ蒸留所限定グラス
宮城峡蒸留所のショップでは、そこでしか買えない限定グラスも多く販売しています。
私が今回興味を持って購入したのは「香りに出会うグラス」。
購入した最大の理由はオシャレなデザインが気に入ったことですが、ロックやハイボールなど様々な飲み方を楽しむことが出来るグラスで非常に便利です。
他にも、宮城峡蒸留所のロゴが入った限定ロックグラス、ショット用の限定グラスなど様々な物が販売されているので、気になる方はウイスキーと一緒に購入してもいいかもしれません。
ランク外:余市蒸留所限定シングルモルト 構成原酒シリーズ ミニボトルセット
常に売っているわけではないので、ランク外として紹介させていただきます。
本来は余市蒸留所でのみ購入することができる「シングルモルト余市 構成原酒シリーズ」ですが、運が良いと宮城峡蒸留所のショップでも購入することが可能です。
フルボトルはなく、180mlのボトルが3つ入っているセット販売のみですが、気になる方は見かけたら購入することをおすすめします。
宮城峡蒸留所の売店ショップだけ入るのは可能?
宮城峡蒸留所は、予約なしでも売店ショップにだけ入ることが可能です。
そもそもですが、ツアー参加者以外は蒸留所の受付窓口を訪れる必要がありません。
なので、もし宮城峡蒸留所の近所に住んでいるようであれば、予約なしで毎日ショップや試飲を目的に遊びに行くことも出来てしまいます。
宮城峡蒸留所へのアクセス
公共交通機関を利用した宮城峡蒸留所へのアクセス方法一覧は下記。
無料シャトルバス | 仙山線作並駅←→宮城峡蒸留所(約10分) |
電車 | JR仙台駅←→JR仙山線作並駅(約40分) |
バス | 仙台駅前←→ニッカ橋(約60分) |
蒸留所最寄りの作並駅から宮城峡蒸留所までは、徒歩で約40分。ニッカ橋から蒸留所までは約10分かかります。
無料シャトルバスと電車は1時間に1本ペースしかありません。
より詳しいアクセス情報は下記を参考にしていただけると助かります。
コメント
今後、竹鶴の発売は、ありませんか?
>> 柏木さん
返信が遅れてしまい申し訳ありません。
現在でも、竹鶴はタイミング次第でショップに入荷していることもあります!
鶴と竹鶴はショップに置いてある日と置いていない日があるので、購入するためには運も必要かもしれません。。
素晴らしい^_^