この記事では年数表記のない「シングルモルトウイスキー山崎」を実際に飲んだ評価を紹介しています。
味の特徴やおすすめの飲み方も載せているので、よろしければ参考にしてみてくださいね!
山崎ノンエイジの詳細
商品名 | サントリーシングルモルトウイスキー山崎 |
販売会社 | サントリー |
蒸留所 | 山崎蒸留所 |
使用樽 | ミズナラ、ワイン |
原材料 | モルト |
種類 | シングルモルトウイスキー |
容量/度数 | 700ml / 43度 |
希望小売価格 | ¥4,200(税抜) |
山崎ノンエイジは年数表記がされていない最もシンプルな山崎ウイスキー。
山崎の代名詞でもあるミズナラ樽モルト原酒、革新のワイン樽モルト原酒をキーモルトに、山崎蒸留所で作られた様々なモルト原酒をヴァッティングして作られています。
山崎シリーズの中で唯一ワイン樽原酒を使用しているのがこのノンエイジです。理由については後ほど詳しく解説しますね!
ちなみに製造年度によって味に違いがあるため、タイトルに2020年ボトルと表記させていただいています。
サントリーの公式発表がないためあまり知られていませんが、山崎ノンエイジは2012年の初登場以降、定期的に味のリニューアルをおこなっています。
2020年に生産されたボトルは味が良くなったとウイスキー界隈で話題になっていたため、今回実際に購入して試してみることにしました。
山崎ウイスキーとワイン樽原酒
先ほども少し触れましたが、山崎シリーズの中で現状ワイン樽原酒を使っているウイスキーはノンエイジのみです。
過去には2014〜2017年にお中元限定で販売された山崎 LIMITED EDITIONでワイン樽原酒が使われていましたが、すでに販売終了しています。
なぜ山崎ウイスキーでは基本的にワイン樽原酒を使わないのか。
サントリー5代目チーフブレンダーを務める福與伸二さんが以前にインタビューでワイン樽についてこう回答していました。
「若いほどワイン樽の良さが出る。古い原酒を入れると原酒の個性とワイン樽の個性がケンカをしてしまうが、原酒が若いとワイン樽の良さがしっかりと現れる。」
簡単に説明すると、熟成年数が多い濃厚な原酒とワイン樽の相性は悪い、熟成年数が少ない若い原酒はワイン樽と相性が良いということです。
ジャパニーズウイスキーが世界的にブレイクした影響で熟成年数が多い原酒が不足、若い原酒だけで美味しいウイスキーを作るためにはどうすれば良いかという悩みを解決したのがワイン樽だったと語っていました。
若い原酒で作られた山崎ノンエイジだけにワイン樽原酒が使われていることも納得できますね!
山崎ノンエイジの現在価格・入手方法
山崎ノンエイジのネット価格は現在、定価の2倍ほどの値段で販売されています。(2020年10月時点)
定価の2倍でもどんどん売れているわけですから、ジャパニーズウイスキーの人気っぷりはものすごいですね。。
正直ネットでの定価購入は厳しいのが現状です。
が、諦める必要はありません。
通常サイズの購入は難易度が高いですが、全国のコンビニで山崎ノンエイジのミニボトル(180ml)は定期的に販売されています。(※扱っていない店舗もあります)
全国のセブンに一斉入荷されたなんて情報もたまに聞きますが、どのくらいの頻度で一斉入荷されるかは不明です。
そのため定期的にコンビニのお酒コーナーをチェックすることをおすすめします。
山崎ノンエイジの評価レビュー
香り:チョコレート、ベリー、バニラ、ミズナラ、華やかなアルコール香
味:ハチミツ、アロマなスパイス、ほんのりベリー系のタンニン、ミズナラ
余韻:ミズナラ風味
まずはストレートからいただきます。
お酒の色は明るい琥珀色。
鼻をコップに近づけるとチョコレート、ベリーを彷彿とさせる華やかな甘い香り。
オーキーな樽香とミズナラの匂い、うっすらとバニラのような香りも感じ取れます。
若い原酒なのでアルコールの香りもほんのりとしますが、華やかさが勝つのでさほど気になりません。
口に含んで真っ先に感じるのはハチミツのように甘くまろやかな味わい。
続いて強めのスパイシー、うっすらとブドウのタンニンを想像させる渋み、後味に強いミズナラの味わいがおとずれます。
飲みこんでからも余韻としてしばらくミズナラの風味が口に残るので、ミズナラ好きとしては堪らない至福の時間です。
強いスパイス感とワイン樽熟成原酒のおかげか、若いアルコールの味は全然感じられませんでした。
若い原酒とワイン樽の相性が良い理由も納得です。
2020年以前の山崎ノンエイジボトルとの違いとしては、アルコール感が少し薄くなってミズナラの風味が強くなったことではないかと思います。
続いてトワイスアップで飲んでいきます。
加水したことで甘い風味がよりいっそう強くなりました。
先ほどまでは後味でしか感じられなかったミズナラの白檀、伽羅を彷彿とさせる味わいが口に含んだ瞬間にやってきます。
やはりサントリのウイスキーはトワイスアップとの相性も抜群です。
最後にロックで飲んでいきます。
冷えることで喉ざわりが良くなって一気に飲みやすくなりました。
山崎のノンエイジを日常的に飲むならロックが一番手を付けやすいかもしれません。
いろいろな飲み方を試してみましたが、やはり山崎はノンエイジでもかなり美味しいです。
どんな飲み方をしても美味しいので、いろんな飲み方を楽しめるのも強みの1つですね。
今回わたしは試しませんでしたけどハイボールもありです。ウイスキーを飲み慣れていない人にはむしろそちらがおすすめ!
山崎ノンエイジ おすすめの飲み方
山崎ノンエイジはストレート・トワイスアップ・ロック・ハイボール、どの飲み方をしても美味しいです。
ですが強いておすすめを言うならばロック。
ウイスキー好きな人が日常的に飲むならば、喉ざわり優しく山崎本来の味わいを楽しめるロックが一番相性良いと思います。
山崎はどんな飲み方をしても美味しいので、運良く購入出来た方はいろいろな飲み方を楽しんでみてくださいね!
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