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【歴代】白州ウイスキーの全種類一覧 | 味の特徴

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この記事ではサントリーが販売する大人気のウイスキー「白州」の歴代ラインナップを紹介しています。

白州の原酒構成についても解説しているので、よろしければ参考にしてみてくださいね!

 

ウイスキー白州の構成原酒

サントリーウイスキー白州の構成原酒
白州の構成原酒

白州は山梨県にあるサントリー第2の蒸留所「白州蒸留所」で生産されているシングルモルトウイスキー。

シングルモルトウイスキー=1つの蒸留所のモルト原酒のみをヴァッティングしたウイスキーのことを指します。

◇ヴァッティングとは
モルト原酒同士を混ぜ合わせる作業の名称。シングルモルトウイスキーは同じ蒸留所のモルト原酒のみをヴァッティングして作られる。

そのため、白州は白州蒸留所で作られた様々なモルト原酒を混ぜ合わせて作られていますが、その中でも味のキーとなる4つの構成原酒が存在します。それが下記。

①ホワイトオーク樽原酒
②スパニッシュオーク樽原酒
③ライトリーピーテッド原酒
④ヘビリーピーテッド原酒

白州のエイジボトル(25年など)の場合は、上記の原酒の超熟版+シェリー樽原酒などがキーモルトとなっています。

これから白州の味の基盤となっている、上記4種類の原酒を簡単に紹介!

 

ホワイトオーク樽原酒

白州-ホワイトオーク樽原酒

北米産ホワイトオークを素材にして作られた樽で熟成された原酒。華やかな樽熟香が特徴。

軽快でバランス良く熟成された原酒で、青リンゴや洋梨、シトラス系(柑橘)のフルーティな風味やバニラを豊富とさせる甘くクリーミーな味わい。

 

スパニッシュオーク樽原酒

白州-スパニッシュオーク樽原酒

スペイン産スパニッシュオークを素材にして作られた樽で熟成された原酒。甘くフルーティで香味豊かな風味が特徴。

ドライフルーツやティーリーフの味わい、チョコレートを彷彿とさせる個性的でビターな余韻の風味を感じる原酒。

 

ライトリーピーテッド原酒

白州-ライトリーピーテッド原酒

ほんのりピート(泥炭)を含んだ麦芽から抽出されたスモーキーな原酒。軽い甘さとスモーク感が特徴。

後述するヘビリーピーテッド原酒と比較するとピート感はかなり控えめです。

 

ヘビリーピーテッド原酒

白州-ヘビリーピーテッド原酒

強いピート(泥炭)を含んだヘビリーピーテッド麦芽から抽出されたスモーキーな原酒。

クッキーやビスケットにほんのりピーチのような香り、余韻までしっかりと続くスモーキーなフレーバーが特徴。

ちなみに上記の強いピートという表現は、あくまでヘビリーピーテッド原酒単体を飲んだ場合の話です。

白州ウイスキーとして販売される際は、そこまでピート感はないので安心してくださいね!

 

白州蒸留所とは

画像引用:白州蒸留所便り

白州蒸留所は山梨県北杜市にあるサントリーが所有する蒸留所。

南アルプスの山々の麓に建てられ、標高約700mの澄み渡る大気と約82万平方メートルの広大な緑の大地に囲まれた世界でも稀な森の蒸留所です。

蒸留所の周りは深い森林に囲まれており、生命力溢れる四季折々の自然、多様な生き物たちと共に生きながらウイスキー作りをおこなっています。

近場の森に生息している有名な動物としては、オオルリ、アカゲラ、クマタカ、ニホンリス、ツキノワグマ、タヌキ、ニホンザル、テン、イノシシ、ノコギリクワガタなど。

白州蒸留所近辺に生息する動物

人間にとっては危険な動物も含まれていますが、良いウイスキーを作るためには豊かな自然が必要不可欠。

白州蒸留所では、そんな豊かな自然を支える動物たちと共存という道を選択しました。

 

上質なウイスキーを作る花崗岩の天然水

画像引用:白州蒸留所便り

白州蒸留所がウイスキー作りに使用している水は、花崗岩層で20年以上の歳月をかけて自然に濾過された天然水

山に降り注いだ雨や雪を森の土が優しく受け止め、受け止められた水は花崗岩層で出来た天然の濾過装置をくぐり抜けながらゆっくりと磨かれます。そうして20年という長い歳月を得て、適度なミネラルを含む美味しい天然水が完成。

上質なウイスキー作りに良い水は欠かせないため、白州の味を支える重要な天然資源です。

 

こだわり抜かれた白州の多彩な原酒

仕込み、発酵、蒸留、貯蔵、これら4つの行程はすべてウイスキー作りには欠かせない手順。

白州蒸留所は “山崎蒸留所の原酒とはタイプが違う多彩な原酒を作る” という目的で建てられたこともあり、上記の行程をこだわり抜くことで、1つ1つ特徴が違う多彩な原酒を作ることに成功しています。

白州蒸留所の仕込み槽
画像引用:白州蒸留所便り

仕込み」の行程では、原料の麦芽と花崗岩で自然濾過された天然水を混ぜ合わせてウイスキーのもととなる「麦汁」を抽出。

長い歳月をかけて、南アルプスの山々をくぐり抜けてきた地下天然水は、適度なミネラルを含むキレのある軟水。この天然水で仕込まれた原酒はライトで穏やかな味わいに仕上がります。

白州蒸留所の木桶発酵槽
画像引用:白州蒸留所便り

発酵」の行程では、管理が難しいために多くの蒸留所で避けられる木桶発酵槽を選択。これによって白州ならではの独特の香味を持った原酒が誕生します。

白州蒸溜所のポットスチル
画像引用:白州蒸留所便り

蒸留」の行程では、大きさや形状の異なる「ストレート型」と「ランタン型」の2種類の蒸留釜を使い分けることにより、香味の特徴が違う様々な原酒を生産。

白州蒸留所の貯蔵庫
画像引用:白州蒸留所便り

貯蔵」の行程では、バレル(180〜200リットル)やホグスヘッド(230リットル)と呼ばれる小さめの樽を主に使用。一度に詰められる原酒の量が少ないため生産率はあまり良くないですが、樽香が強く深い熟成感を持った原酒に仕上げています。

 

白州蒸留所の歴史

画像引用:白州蒸留所便り

サントリーウイスキーの2代目マスターブレンダー佐治敬三は山崎蒸留所とは異なるタイプの原酒を求めて2代目のモルトウイスキー蒸留所の建設を決意。

理想の水と自然、そういった環境を探し求めてたどり着いたのが、自然豊かなアルプスの山々に囲まれた白州でした。

そして山崎蒸留所の完成から50年という節目の年、1973年に白州蒸留所は誕生しました。

 

【歴代】白州ウイスキーの種類一覧

商品名発売年現在の販売
白州ノンエイジ2012年
白州10年1998年×
白州12年1994年△(再販予定あり)
白州18年2006年
白州18年 LIMITED EDITION2015年△(不明)
白州25年2008年
白州25年 LIMITED EDITION2016年△(不明)
白州蒸留所 30周年記念ボトル2003年×
白州ヘビリーピーテッド2009年×
白州バーボンバレル2010年×
白州シェリーカスク2012年×
白州ピーテッドモルト2021年△(現在販売中)

※白州蒸留所限定で発売されている「白州蒸留所シングルモルトウイスキー」、樽オーナー専用のプライベートボトルは白州の公式ラインナップではないため、掲載を省いています。

これからボトルごとに味の特徴を簡単に紹介していきます。

 

白州ノンエイジ

白州ノンエイジの公式テイスティングノート
白州ノンエイジの公式テイスティングノート

2012年に発売された白州シリーズ初のノンエイジボトル。

白州シリーズの中ではかなり新しいボトルですが、国産ウイスキーの需要爆発で原酒不足がおきている今となっては、唯一まともに手に入る白州。

そのため白州ウイスキー=このノンエイジボトルを思い浮かべる方も多いかと思います。

価格的にも白州シリーズで最も安価、白州ウイスキーの入門用ボトルとしても有名です。

700mlのフルボトルの他、コンビニ限定で180mlボトルのラインナップも用意されているため、比較的入手が容易になっています。

わたしの個人的なテイスティング記事は下記で紹介しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね!

【レビュー】シングルモルトウイスキー白州 ノンエイジ 2020年ボトル | 味の評価・おすすめの飲み方
この記事では年数表記のない「シングルモルトウイスキー白州」を実際に飲んだ評価レビューを紹介しています。 香りや味の特徴について記載したテイスティングノートも載せているので、よろしければ参考にしてみてくださいね!   白州ノンエイジとは 白州...

 

白州10年

1998年に発売された白州ブランド第2弾のシングルモルトウイスキー。

2012年に白州ノンエイジが登場、10年熟成という微妙な立ち位置のボトルの需要がなくなったことを理由に2013年3月に終売されました。

サントリーの公式発表いわく、白州ノンエイジは白州10年の代替製品とのことです。

 

白州12年

白州12年の公式テイスティングノート
白州12年の公式テイスティングノート

1994年に発売された白州蒸留所初のシングルモルトウイスキー。

今となってはノンエイジが看板メニューになっている白州シリーズですが、初めて白州というブランド名で発売されたのはこの12年です。

2004年まではピュアモルトという表記でしたが、それ以降はシングルモルト表記に変更されています。

白州蒸留所で作られた酒齢12年以上のモルト原酒を厳選してヴァッティング、まろやかで甘いスモーキーな香り、スッキリとした新緑の匂いとフレッシュな果実香が特徴の白州です。

白州シリーズきっての人気商品だったこともあり、ウイスキーブームの需要に耐えきれず原酒不足を理由に2018年4月にサントリーが休売を公式発表。

休売発表時には安定した販売が再開できるのは2024年くらいになるとの話でしたが、2021年3月30日から数量限定で再販されることが決定しています。

まだ安定供給には程遠いようですが、ウイスキー好きとしては再販が非常に楽しみです!

2009年IWSC 金賞ベスト・イン・クラス
2010年IWSC 金賞ベスト・イン・クラス
2011年SWSC 最優秀金賞
2012年ISC 金賞
2012年SWSC 金賞
2013年SWSC 最優秀金賞
2014年SWSC 金賞
2016年SWSC 最優秀金賞

※著名な大会のみ記載

 

白州18年

白州18年の公式テイスティングノート
白州18年の公式テイスティングノート

2006年に発売された長期熟成のシングルモルトウイスキー。

酒齢18年以上の長期熟成モルトのみを厳選してヴァッティング。

森林を豊富とさせる深い香りとほのかなスモーキーさ、複雑なコクとフルーティな甘み、リッチな樽香が見事に調和された非常に完成度の高い白州です。

世界的に有名なお酒のコンペティション「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)」で部門最高賞のトロフィを受賞したこともある、世界的に評価の高い1本。

2006年ISC 金賞
2007年IWSC 金賞ベスト・イン・クラス
2009年ISC 金賞
2010年IWSC 金賞ベスト・イン・クラス
2010年IWSC 最高賞「トロフィ」
2013年ISC 金賞
2014年ISC 金賞
2015年SWSC 最優秀金賞
2016年ISC 金賞
2016年SWSC 最優秀金賞
2017年ISC 金賞

※著名な大会のみ記載

 

白州18年 LIMITED EDITION

海外と免税店限定で発売された日本未発売の白州。

2015年の販売開始以降、免税店などに比較的安定供給されているようですが、現在の販売状況はコロナの影響もあり不明です。

私自身も飲んだことがないので味の特徴については紹介できませんが、説明を見るかぎり普通の白州18年と同じ、もしくはかなり近い味わいだと思われます。

 

白州25年

2008年に発売された白州シリーズで最も熟成年数が長いシングルモルトウイスキー。

酒齢25年を超える白州蒸留所の貴重なモルト原酒のみが含まれている白州です。

味のキーとなっている原酒は下記の3種類。

①クリーミーでウッディな原酒
②ピートを効かせたスモーキーな原酒
③濃厚な果実味を持つシェリー樽原酒

常販の白州シリーズの中で唯一シェリー樽原酒が使われています。

上記の原酒を厳選して絶妙なバランスでヴァッティング、じっくりと後熟されて完成するのがこの白州25年です。

年間生産本数は約1,100本と言われており、定価での入手は非常に困難。

白州シリーズの中で最も受賞歴が多く、世界からの評価が非常に高いボトルとなっています。

2008年ISC 金賞
2009年IWSC 金賞ベスト・イン・クラス
2010年ISC 金賞
2011年IWSC 金賞
2012年ISC 金賞
2012年ISC 最高賞「トロフィー」
2013年ISC 金賞
2014年ISC 金賞
2015年ISC 金賞
2016年ISC 金賞
2017年ISC 金賞
2018年WWA ワールドベスト・シングルモルトウイスキー
2018年ISC 最高賞「トロフィー」

※著名な大会のみ記載

 

白州25年 LIMITED EDITION

海外と免税店限定で発売された日本未発売の白州。

2016年に100本限定で生産発売されたボトルですが、その後に追加販売があったかどうかは不明です。

説明を見るかぎり普通の白州25年と同じ、もしくはかなり近い味わいだと思われます。

 

白州蒸留所 30周年記念ボトル

2003年に白州蒸留所の誕生30周年を記念して2000本限定で発売された白州。

スパニッシュオークのシェリー樽で熟成し酒齢15年以上のモルト原酒を厳選、その後ヴァッティングして作られたシングルモルトウイスキー。

スパニッシュオーク由来のウッディーでスパイシーな香り、シェリー樽由来のレーズンやドライフルーツを彷彿とさせる甘い風味が特徴、複雑で重厚な味わいのプレミアムな白州です。

2000本の限定販売、発売からだいぶ時間が経過していることもあり、現在の入手は非常に難しいボトル。入手できる可能性があるとすればオークションですが、現在までの取引履歴が2件しかなく、価格も250000円以上と非常に高価です。

 

白州ヘビリーピーテッド

2009年5月26日に4,000本限定で販売されたシングルモルトウイスキー。

大人気だったこともあり、2010年、2012年、2013年に再度再販されています。

白州の構成原酒の1つでもある、強いピート(泥炭)を含んだヘビリーピーテッド麦芽から抽出されたスモーキーな原酒だけを厳選してヴァッティングされた白州。

ピートの煙を強めに焚いたヘビリーピーテッド麦芽由来の燻したスモーキーさ、白州特有の繊細で優しい味わいが特徴です。

ネットやSNSで、2021年3月30日に白州ヘビリーピーテッド2021が販売されるという情報が出回っていますが、今のところサントリーからの公式発表がないため真相は不明となっています。

2010年ISC 金賞
2010年IWSC 金賞ベスト・イン・クラス
2011年IWSC 金賞
2013年ISC 金賞

※著名な大会のみ記載

 

白州バーボンバレル

2010年2月23日に数量限定で発売されたシングルモルトウイスキー。

白州の構成原酒の1つでもある、バーボンウイスキーの熟成に使われたホワイトオーク樽で熟成されたモルト原酒のみで作られた白州です。

白州蒸留所が所有する “バーボンウイスキーの熟成に1度だけ使われた北米産のホワイトオーク樽” で作られた原酒のみがヴァッティングされた、こだわり抜かれた非常に豪華なボトル。

青リンゴや洋梨、シトラス系(柑橘)のフルーティな風味やバニラを豊富とさせる甘くクリーミーな味わいが特徴です。

2011年ISC 金賞

※著名な大会のみ記載

 

白州シェリーカスク

2012年2月28日に4,300本限定で発売されたシングルモルトウイスキー。

人気だったこともあり、その後2013年と2014年にも3,000本限定で再販されています。

シェリー樽として使用された、スペイン産のスパニッシュオーク樽の空樽を使用して作られた白州。

上記の空き樽を使用して作られたシェリー樽原酒のみを厳選してヴァッティング、風味を活かすためにノンチルでボトリングされています。

◇ノン・チルフィルタードとは
冷却濾過をしていないウイスキーのこと。冷却濾過をしないとウイスキーの色に濁りや沈殿物が生まれる。が、冷却濾過をすると同時に樽の香味など旨味成分が薄まってしまうデメリットもあるため、見た目よりも味重視で作られる場合はノンチルが用いられる。

スパニッシュオーク樽由来の華やかで甘酸っぱい香り、白州特有のまろやかで軽快な口触り、ほのかにほろ苦いビターな余韻が特長の白州。

2012年ISC 金賞
2014年ISC 金賞

※著名な大会のみ記載

 

白州ピーテッドモルト2021

2021年3月30日(火)に本数限定で発売された白州。

白州の構成原酒の1つであるピーテッド原酒(ピートを強めに焚いて乾燥させたピーテッド麦芽を使用して作られたモルト原酒)のみを厳選してヴァッティング。

甘く柔らかい、スモーキーな風味が特徴のシングルモルトウイスキーです。

サントリー公式でも3月1日(月)〜4月8日(木)にかけ、300本限定で抽選販売をおこなっています。(詳細については上記の画像下リンクから見れます)

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