この記事では台湾の有名ウイスキー「カバラン」の歴代ラインナップ、ボトル毎の味わいの特徴を紹介しています。
ちなみに私ごとですが、全ウイスキーの銘柄でカバランが1番大好きです。
個人的なテイスティングノートも載せているので、よろしければ参考にしてみてくださいね!
- カバランとは
- カバラン蒸留所の歴史
- カバラン蒸留所の特徴
- カバランシリーズのラインナップ
- カバラン クラシック
- カバラン コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ
- カバラン コンサートマスター シェリーフィニッシュ
- カバラン ディスティラリーセレクトNo.1
- カバラン ディスティラリーセレクトNo.2
- カバラン ポーディアム
- カバラン キングカーコンダクター
- カバラン EXバーボンオーク
- カバランソリスト EXバーボン カスクストレングス
- カバラン オロロソシェリーオーク
- カバランソリスト オロロソシェリー カスクストレングス
- カバランソリスト フィノシェリー カスクストレングス
- カバランソリスト ビーニョバリック カスクストレングス
- カバランソリスト ブランデー カスクストレングス
- カバランソリスト ポート カスクストレングス
- カバランソリスト アモンティリャードシェリー カスクストレングス
- カバランソリスト マンサニージャシェリー カスクストレングス
- カバランソリスト PXシェリー カスクストレングス
- カバランソリスト モスカテルシェリー カスクストレングス
- カバランソリスト ピーティカスク カスクストレングス
- 【カバラン蒸留所限定品】 ディスティラリーリザーブ ピーティカスク カスクストレングス
- 【カバラン蒸留所限定品】 ディスティラリーリザーブ ラムカスク カスクストレングス
- カバラン ボルドーマルゴー ワインカスク
- カバラン ボルドーポイヤック ワインカスク
- カバラン アーティストシリーズ
- カバランシリーズのおすすめはこれ!
カバランとは
カバランはトロピカルフルーツを彷彿とさせるフルーティな風味が特徴の台湾ウイスキー。
「KAVALAN」という名称は、カバラン蒸留所がある台湾 宜蘭(ぎらん)の地を開拓した原住民カバラン族が由来となっています。
2005年に蒸留所が出来たばかりのかなり新しいウイスキーですが、2010年にスコットランドで開催されたウイスキーのブラインドテイスティングイベントでの高評価をきっかけに知名度が急上昇。
その後あらゆるウイスキーのコンペティションで賞を総なめにしており、すでに世界的有名なウイスキーの仲間入りを果たしています。
2020年に東京で開催された「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)」のブラインドテイスティングコンテストでは合計12個の金賞や最優秀金賞を受賞、128本のシングルモルトの中で争われたランキングでカバランが1位、2位、3位を独占しました。
全世界のコンペティションで多くの賞を受賞している山崎18年や響21年も参加している中でこのワンツースリーフィニッシュは恐ろしいと言わざるを得ません。
カバランシリーズの受賞した金賞数は2020年時点ですでに240個を超えています。
カバラン蒸留所の歴史
カバラン蒸留所は2005年に台湾の宜蘭(ぎらん)県に開設された蒸留所。
運営会社は台湾の飲料メーカー「金車(キングカー)グループ」。
蒸留所の創立が2005年なので、ウイスキー界ではかなり新しい蒸留所に分類されています。
しかし、金車グループのウイスキーのへの思いは1970年から続く歴史があります。
少しマニアックな話になるので、気になる方は下記の歴史グラフをご覧ください。
1970年代 | 台湾でのウイスキー作りを決意。 しかし当時の国の情勢、酒造の参入難度から断念。 |
1980年代 | 台湾経済が発展。グローバル化。 |
1987年 | 台湾国内の戒厳令が解除。 |
1996年 | 台湾が民主化。 |
2002年 | 台湾がWTOに加盟。 それを機に金車グループはウイスキー蒸留所の建設計画を始動。 |
2005年4月 | 「台湾の亜熱帯気候でウイスキー作りは無理」 そんな反対意見を押し切り、カバラン蒸留所の建設開始。 |
2005年12月 | カバラン蒸留所が完成。 |
2006年1月 | カバラン蒸留所でウイスキーの蒸留を開始。 |
2008年 | 蒸留所初のウイスキー「カバラン クラシック」を発売。 |
2010年 | スコットランドのブラインドテイスティングイベントに参加。 他の有名ウイスキーを相手に圧勝。 世界的有名ウイスキーの仲間入りを果たす。 |
カバラン蒸留所の特徴
これから1つずつ簡単に紹介していきます。
亜熱帯地域にある珍しい蒸留所
カバラン蒸留所がある宜蘭県は亜熱帯地域。
本来ウイスキーは寒冷地での製造が常識と言われており、亜熱帯地域ではウイスキー作りに必要な「気候」と「適した水源」が確保できないと言われています。
そんなウイスキー界の常識を覆したのがカバラン蒸留所。
独自のウイスキー製造技術を開発し、「亜熱帯気候だと熟成が早く進む」というデメリットをメリットに変えることに成功しました。
亜熱帯地域で作られるカバランは “3年熟成するだけでスコッチの20年熟成と同等” と言われるほど高品質なウイスキーが完成します。
熟成中に樽から消失するアルコールや水分、ウイスキー界で「天使の取り分」と呼ばれる現象はスコッチを作っているスコットランドで年間1%から3%。
そんな「天使の取り分」がカバラン蒸留所では毎年約10%という点から見ても、 “3年熟成でスコッチの20年熟成と同じ” という理論が偽りではないことが分かります。
熟成年数が少なく全てノンエイジ表記
カバランのウイスキーは熟成年数が少なく作られており、発売しているボトルもすべて熟成年数が書かれていないノンエイジ表記です。
亜熱帯地域で熟成が早いから長く寝かせる必要がないという理由も当然ありますが、もっと大きな理由として “熟成が早く進みすぎる影響でウイスキーの味が飲用に適さなくなってしまう” という事情があります。
そのため、カバランでは熟成のモニタリングを精密に実施、香りと味がピークのタイミングで随時ボトリングを行うことを徹底しています。
希少なヴィンテージ樽を熟成に使用
カバランが高品質なウイスキーと言われる理由の1つとして、世界中から集めた希少なヴィンテージ樽を熟成に使用していることが挙げられます。
カバラン蒸留所ではマスターブレンダー自らが世界中の著名な蒸留所を渡り歩き、良質な樽の厳選と調達をおこなっています。
そしてカバラン蒸留所は幅広いジャンルの樽を所有していることでも有名。
シェリー樽だけで見ても、オロロソ、ペドロヒメネス、フィノ、アモンティリャード、マンサニージャ 、モスカテル、と多彩なシェリー樽を熟成に使用しています。
ここまで豊富なジャンルの樽を所有している蒸留所は、ウイスキーの本場であるスコットランドでもなかなかありません。
さらには、亜熱帯地域での熟成に適した樽を独自の技術で作成、カバランウイスキーの味わいに重要な役割を果たしています。
カバランシリーズのラインナップ
今までカバランが公式に販売したボトルのラインナップを紹介していきます。
ボトラーズウイスキーについては紹介を省いているのでご了承ください。
カバラン クラシック
テイスティングノート
香り:フローラルな蜜、マンゴー、レモン、ほんのりバニラとココナッツ
味わい:蜂蜜、マンゴー、心地よいアロマなスパイス、ほんのりバーボン樽由来のフレッシュなバニラ
余韻:フレッシュなバニラとココナッツ、ほんのりとしたレーズン風味がしばらく続く
カバランシリーズで最もシンプルなボトルがこのクラシック。
バーボン樽、シェリー樽、プレーンオーク樽で熟成されたモルト原酒をヴァッティングして作られたシングルモルトウイスキーです。
香りはスッキリかつフルーティ。
口触りはトロっとした粘性があってオイリー、甘さ強め、軽い酸味とほんのりスパイシーな苦味もあり。香り・味わいともに嫌なアルコール感は一切ありません。
シトラス系の酸味とトロピカルフルーツの甘みが混ざり合った非常に優雅な味わいのウイスキーです!
2011年 | IWSC 金賞 Best in Class |
2013年 | ISC 金賞 |
2014年 | IWSC 特別金賞 |
2014年 | IWSC トロフィー(最高賞) |
2014年 | ISC 金賞 |
2015年 | IWSC 特別金賞 |
2015年 | ISC 金賞 Best in Class |
2016年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | IWSC 金賞 |
2020年 | SFWSC 最優秀金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン コンサートマスター ポートカスクフィニッシュ
テイスティングノート
香り:バニラ、ハチミツ、フルーティなぶどう、ぶどう由来の酸味
味わい:ベリーをはじめとする様々なフルーツ、ほんのりクリーミーなバニラとアルコール
余韻:オリエンタルなアロマ風味とほのかな苦味がしばらく続く
ポルトガルの酒精強化ワイン「ポートワイン」の空き樽で熟成させたモルト原酒をヴァッティングして作られたシングルモルトウイスキー。
ストレートだと尖ったアルコール風味を感じますが、ハイボールとの愛称は抜群。
トロピカルでフルーティなハイボールが好みならドストライクです。
しかしお値段的にハイボール用ウイスキーとして買いづらいデメリットがあり、正直カバラン シリーズの中ではあまりおすすめできないボトルとなっています。
2014年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2016年 | IWSC 金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン コンサートマスター シェリーフィニッシュ
コンサートマスターシリーズの第2弾。日本ではまだあまり流通していないカバランです。
リフィルのアメリカンホワイトオーク樽で熟成させたモルト原酒をヴァッティング、その後シェリー樽でマリッジ(後熟)させたシングルモルトウイスキー。
バニラやお菓子を彷彿とさせる甘い香り、ナッツの香ばしい風味やトロピカルフルーツのフルーティな風味が混ざり合う複雑な味わいが特徴。
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン ディスティラリーセレクトNo.1
テイスティングノート
香り:バニラ、フローラルな花の蜜、フレッシュなトロピカルフルーツ
味わい:ハチミツ、トロピカルフルーツ、ほんのり熟成されたぶどう、アロマなスパイス、ほんのり樽を焦がしたような香ばしいスモーキー感
余韻:口の中でねっとりとした甘い蜜感がしばらく続く
台湾でディスティラリーセレクト第2弾の発売が決まったことにより、カバランディスティラリーセレクト(旧称)からカバランディスティラリーセレクトNo.1に名称が変更されました。製法や味については一切変更なしとの公式発表があったため、中身に違いはないものと思われます。
蒸留所を代表するチーフブレンダーが厳選したモルト原酒で作られたシングルモルトウイスキー。カバランシリーズで1番価格が安いコスパの良いボトルです。
少しトロッとしたオイリーな粘性、トロピカルフルーツや蜜由来の強い甘さ、後味に嫌味のない心地よいほんのりとした苦味が特徴。
カバランシリーズの中では1番安価で購入しやすいボトルですが、ストレートでも嫌なアルコール感は一切なし。炭酸で割ればトロピカルフルーツ風味のとても美味しいハイボールになります。
アルコール度数も低いので、初心者にも非常におすすめなカバランがこちら!
2020年 | SFWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン ディスティラリーセレクトNo.2
2020年4月29日に台湾で新発売されたシングルモルトウイスキー。
カバランディスティラリーセレクトNo.1に続く、セレクトシリーズ第2弾になります。
第1弾のフルーティな風味とはうって変わり、第2弾は花とハーブの強い芳香、自然豊かな木と可憐なスパイスが混ざり合うアロマな風味が特徴のカバラン。
台湾で発売後すぐに世界販売を開始する予定でしたが、コロナの影響で台湾以外の国では一時的に発売を延期しているようです。
台湾国内での販売価格は1000台湾元(日本円で¥3,700)とカバランシリーズのなかでは非常にコスパが良い価格。
日本での発売が非常に楽しみな新カバランです!
追記:日本での発売日が2021年4月12日に決定!Amazon(下記リンク)ですでに事前予約が開始されています。
カバラン ポーディアム
テイスティングノート
香り:アメリカンオーク由来のまろやかなバニラ、花の奥に甘くフローラルな花の蜜
味わい:ハチミツを彷彿とさせる華やかな蜜、優しく心地よいスパイス、ほんのり特定が難しいフルーツ感
余韻:クリーミーでねっとりとした甘み、まろやかアルコール感が続く
未使用のアメリカンホワイトオーク樽で熟成されたモルト原酒、リフィルのアメリカンホワイトオーク樽で熟成されたモルト原酒をバランス良くヴァッティングして作られたシングルモルトウイスキー。
香り・味わい共に優しく上品な蜜感が特徴で「山崎12年」の味わいによく似ているカバランです。
山崎12年をプレ値で購入するくらいならば、個人的にこのポーディアムを買うことおすすめします!
2013年 | SFWSC 金賞 |
2014年 | ISC 金賞 |
2015年 | ISC 金賞 |
2016年 | ISC 金賞 |
2017年 | ISC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2018年 | ISC 金賞 |
2020年 | SFWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン キングカーコンダクター
テイスティングノート
香り:フレッシュなバニラ、バナナ、ほんのりパパイヤやマンゴー、ほんのりレーズン
味わい:バニラ、甘くフローラルな蜜、特定が難しい複雑なフルーツ風味(加水すると+でフローラルな粉洗剤)
余韻:クリーミーなココナッツ風味と舌に残る苦味がしばらく続く
カバラン蒸留所を所有する「金車(キングカー)」の企業名が入ったシングルモルトウイスキー。
カバランのチーフブレンダーが厳選した8種類の異なる樽で熟成されたモルト原酒をヴァッティングして作られた蒸留所自慢のボトル。
ほどよい甘さでパパイヤやバナナなどの完熟したトロピカルフルーツ風味が特徴。
私個人の感覚ですが、ハイボールにすると少しだけ梅酒っぽい味わいになる気がします。
2011年 | SFWSC 金賞 |
2012年 | SFWSC 金賞 |
2012年 | IWSC トロフィ(最高賞) |
2012年 | IWSC 特別金賞 |
2014年 | SFWSC 金賞 |
2015年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2015年 | ISC 金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2018年 | ISC 金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン EXバーボンオーク
大人気の「カバランソリスト EXバーボン」を加水して飲みやすくしたボトルがこちら。
カバラン蒸留所自慢の湧き水で加水されており、ソリストバーボンよりも約10度低いアルコール度数46度でボトリングされています。
アルコール感が抑えられ優しく飲みやすい口触りになっていますが、味の特徴は次の項目で紹介しているソリストバーボンとほぼ同じです。
2014年 | WWA ベストアジアシングルモルト |
2014年 | IWSC 金賞 |
2016年 | ISC 金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | ISC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト EXバーボン カスクストレングス
テイスティングノート
香り:トロピカルフルーツ、フルーツ由来のフレッシュな酸味、バニラ、アロマなアルコール香
味わい:ハチミツ、華やかなアロマ、雑味のない複雑なスパイス
余韻:クリーミーなバニラ、口を麻痺させる鋭いスパイス、特定が難しいフルーツ風味
カバランの大人気シリーズ「ソリストシリーズ」の1本。
カバランのチーフブレンダーが厳選して選び抜いたバーボン樽でモルト原酒を熟成、それをカスクストレングス&ノンチルフィルタードでボトリングしたシングルモルトウイスキー。
極限まで濃厚かつ美味しい風味を求めて作られたウイスキー。
カスクストレングのためボトル毎にアルコール度数が変化します。(54〜58度が多い)
2010年 | WWA 金賞 |
2010年 | ISC 金賞 |
2011年 | IWSC 金賞 |
2013年 | IWSC トロフィー(最高賞) |
2013年 | IWSC 特別金賞 |
2013年 | ISC 金賞 Best in Class |
2014年 | SFWSC 金賞 |
2014年 | ISC 金賞 |
2015年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2015年 | ISC 金賞 |
2016年 | IWSC 金賞 |
2016年 | ISC トロフィー(最高賞) |
2016年 | ISC 金賞 |
2017年 | IWSC トロフィー(最高賞) |
2017年 | IWSC 特別金賞 |
2017年 | ISC トロフィー(最高賞) |
2017年 | ISC 金賞 |
2018年 | IWSC 金賞 |
2019年 | TWSC 金賞 |
2020年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2020年 | TWSC 最高金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン オロロソシェリーオーク
大人気の「カバランソリスト オロロソシェリー」を加水して飲みやすくしたボトルです。
カバラン蒸留所自慢の湧き水で加水されており、ソリストオロロソシェリーよりも約10度低いアルコール度数46度でボトリングされています。
アルコール感が抑えられ優しく飲みやすい口触りになっていますが、味の特徴は次の項目で紹介しているソリストオロロソシェリーとほぼ同じです。
2014年 | SFWSC 金賞 |
2015年 | IWSC 金賞 |
2018年 | IWSC 特別金賞 |
2019年 | TWSC 金賞 |
2020年 | WWA カテゴリー賞 |
2020年 | SFWSC 金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト オロロソシェリー カスクストレングス
テイスティングノート
香り:熟成されたぶどう、小麦をしっかりと感じる芳醇なトースト、まろやかでアロマなスパイス香
味わい:ぶどう、ビターチョコレート、ほんのりお線香のような香ばしさのある刺激的なスパイス
余韻:ラムレーズン小麦の風味、ほんのりとした苦味が続く
スペイン産オロロソシェリー樽の中でも最上級の物を厳選、その樽を熟成に使用して作られたシングルモルトウイスキー。
甘さはそこそこ、酸味はほんのり程度のスパイシーな口触りが特徴。
レーズンのようなクセが強い風味ではなく、フルーツのぶどう感が強いカバラン。
長期熟成シェリー樽に多いネガティブ要素と言われるタイヤのゴムのような風味は一切なし、非常に完成度が高く美味しいウイスキーです!
ちなみに、ソリストオロロソシェリーに似たボトルとして「カバランソリスト シェリー シングルカスク for オールドアライアンス」という銘柄も存在します。
上記はシンガポールにある世界的有名なウイスキーバー「オールドアライアンス」向けにシングルカスクで限定生産されているレア物のため、日本にはあまり入荷されていません。
2010年 | SFWSC 金賞 |
2011年 | WWA 金賞 |
2012年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2013年 | SFWSC 金賞 |
2014年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2015年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2016年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2019年 | TWSC 最高金賞 |
2019年 | TWSC ベストワールドウイスキー |
2019年 | TWSC ベスト台湾シングルモルトウイスキー |
2020年 | TWSC ワールドシングルモルト受賞 |
2020年 | TWSC 最高金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト フィノシェリー カスクストレングス
テイスティングノート
香り:ぶどう、バニラ、ハチミツ、トロピカルフルーツ
味わい:バニラ、ハチミツ、ほんのりレーズン、心地よいスパイスと苦味
余韻:フレッシュで嫌味のない苦味がしばらく続く
スペイン産の最高級フィノシェリー樽を厳選、その樽を熟成に使用して作られたシングルモルトウイスキー。
甘さはひかえめですっきりとしたフレッシュな味わいが特徴。
アメリカンオーク樽原酒やバーボン樽原酒を彷彿とさせるバニラのような味わいが強く、シェリー特有のレーズン感はほんのり程度。
甘さはそこまで強くないですが、バランス良く味わいが調整された非常に美味しいウイスキー。
世界的に評価が高いボトルで、カバランソリストシリーズの中でも傑作品と言われているのがこのフィノシェリーです!
2012年 | WWA 金賞 |
2013年 | WWA 金賞 |
2013年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2014年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2015年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2016年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2016年 | IWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2019年 | TWSC 金賞 |
2020年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト ビーニョバリック カスクストレングス
テイスティングノート
香り:酸味のあるレーズン、バニラ、花の奥にフローラルな蜜
味わい:酸味のあるフレッシュで濃厚なぶどう、海の潮、アロマなスパイス
余韻:熟成を極めたぶどう、刺激的なスパイスがしばらく続く
厳選した世界最高峰のワイン樽で熟成されたモルト原酒で作られたシングルモルトウイスキー。
2020年に東京で開催された「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)」でシングルモルト128本の中から1位を獲得したカバランがこのビーニョバリックです。
香水のように嗅覚を強く刺激するエレガントで優雅な香り、塩気と甘さが融合したキャンベルタウンモルトのような味わいが特徴。
2012年 | SFWSC 金賞 |
2013年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2013年 | IWSC 特別金賞 |
2014年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2015年 | WWA ベストアジアシングルモルト |
2015年 | WWA ワールドベストシングルモルトウイスキー |
2015年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2015年 | IWSC 金賞 |
2016年 | SFWSC 金賞 |
2016年 | IWSC 金賞 |
2017年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2017年 | IWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2019年 | TWSC 金賞 |
2020年 | SFWSC 金賞 |
2020年 | TWSC 最高金賞 |
2020年 | TWSC Best of Best(1位) |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト ブランデー カスクストレングス
テイスティングノート
香り:熟成されたぶどう、イチゴジャム、ほんのりライチ、華やかでくすぐったい樽香
味わい:熟成されたぶどうの甘さと酸味、バーボン樽のようなフレッシュな風味、華やかでアロマな塩気、後味に心地よい苦味
余韻:塩っぱくも苦い複雑な味わい続く
カバラン自慢の厳選されたヴィンテージブランデー樽で熟成されたシングルモルトウイスキー。
フルーティでバランスの良い味わいが特徴。そして香り・味わいともにかなりブランデーの風味が強くできており、ブランデーとして出されたら信じてしまうほど完成度が高いです!
一応公式にラインナップされている商品なのですが、現時点では日本にほぼ入荷がない状態でAmazon、楽天、Yahooショッピング、さらには輸入酒屋どこを見ても販売されていません。
そんな理由からフルボトルでの購入は正直厳しいです。
が、下記の「カバランポットスチルセット」の中にブランデーカスクのミニチュアボトル(50ml)が含まれています。
色々なソリストを飲めるお得なセットなので、気になる方は挑戦してみてくださいね!
2015年 | IWSC 金賞 |
2016年 | ISC 金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト ポート カスクストレングス
ポルトガルの有名な酒精強化ワイン「ポートワイン」の樽で熟成をおこなったシングルモルトウイスキー。
柑橘系のフレッシュで爽快な匂いとナッツの香ばしい風味、ポートワイン樽由来の甘美でまったりとした甘い味わいが特徴。
2016年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2016年 | IWSC 特別金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2019年 | TWSC 金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト アモンティリャードシェリー カスクストレングス
アモンティリャードとは、フィノシェリーとオロロソシェリーの中間の味わいと言われるかなり希少な辛口のシェリー。
数が少なく希少、そんなアモンティリャードシェリー樽で熟成されたシングルモルトウイスキーになります。
甘みは薄くスパイシー、アーモンドやヘーゼルナッツを彷彿とさせる香ばしく芳醇な味わいが特徴。
台湾本国で大人気の「カバランソリスト シェリーシリーズ」の1本です。
2016年 | WWA ワールドベスト・シングルカスクシングルモルトウイスキー |
2016年 | SFWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト マンサニージャシェリー カスクストレングス
シェリーの中で最もドライかつ辛口と言われるマンサニージャシェリー樽で熟成されたシングルモルトウイスキー。
甘さはひかえめ、マンサニージャ樽由来の塩気、フレッシュなメロン風味とミントのスッキリとした口触りが混ざり合うノーブルな味わいが特徴。
台湾本国で大人気の「カバランソリスト シェリーシリーズ」の1本です。
2016年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト PXシェリー カスクストレングス
「シェリー酒の王様」と呼ばれる、甘みの強い極甘口のPXカスク(ペドロヒメネスシェリーカスク)で熟成されたシングルモルトウイスキー。
ローズマリーやレモングラスを彷彿とさせるスッキリした爽やかな香り、フレッシュなぶどうの甘みとほんのり軽いキャラメル風味が混ざりあう味わいが特徴。
台湾本国で大人気の「カバランソリスト シェリーシリーズ」の1本です。
2016年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト モスカテルシェリー カスクストレングス
市場に出回ることが少ない、極甘口のモスカテルシェリー樽で熟成されたシングルモルトウイスキー。
完熟したイチゴジャムやフローラルな蜜を想像させる甘い香り、ドライフルーツやミルクチョコなどの甘い要素をしっかりと感じるお菓子のような味わいが特徴。
台湾本国で大人気の「カバランソリスト シェリーシリーズ」の1本です。
2016年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2016年 | ISC 金賞 |
2017年 | IWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバランソリスト ピーティカスク カスクストレングス
テイスティングノート
香り:ハチミツ、バニラ、アーモンド、トロピカルフルーツ、ほんのり小麦の甘くまろやかな香り
味わい:バニラ、ハチミツとほんのり蜜蝋、ブラックペッパー、甘くフローラルでほんのり燻ったスモーキーさと埃っぽさ
余韻:クリーミーでまろやかな感触に心地よいピート感が続く
少量だけ生産販売されているピーティタイプのシングルモルトウイスキー。
甘さと軽い苦味、強めのスパイス感が混ざり合うフレッシュな風味が特徴。
ピート感は後味や余韻でしかほぼ感じられず、非常に飲みやすいウイスキー。
ピーティさよりも、香り・味わいともにバーボン樽原酒のようなフレッシュな味わいがメインとなっています。
似ているカバランのボトルとして京都の老舗Bar「K6」が生産に携わった「カバランソリスト ピーテッド Y’sカスク」というボトルがありますが、カバラン公式が販売している商品ではないうえ、176本限定生産なため入手難易度も高いです。
そして公式が販売している「カバランソリスト ピーティカスク カスクストレングス」も生産数の少なさから台湾本国でも入手が困難と言われています。
品切れの場合も多いですがタイミングによってはAmazonや楽天で購入することが可能です。
2015年 | IWSC 金賞 |
2016年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | IWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2018年 | IWSC 金賞 |
2020年 | SFWSC 金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
すぐに入手したい、少量だけ試し飲みしたいという人は下記の「カバランポットスチルセット」の中に「ソリスト ピーティカスク」のミニチュアボトル(50ml)が含まれているのでおすすめです。
ピーティカスク以外にも5種類のソリストが入っているお試しセットなので、気になる方はぜひ購入してみてくださいね!
【カバラン蒸留所限定品】 ディスティラリーリザーブ ピーティカスク カスクストレングス
カバラン蒸留所でのみ販売されている蒸留所限定シングルモルトウイスキー。
ボトルのデザインや内容量に違いはありますが、同じ年・同じコンペティションの金賞メダルを受賞していることから中身は「カバランソリスト ピーティカスク カスクストレングス」と同じだと思われます。
2015年 | IWSC 金賞 |
2016年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | SFWSC 金賞 |
2017年 | IWSC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2018年 | IWSC 金賞 |
2020年 | SFWSC 金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
【カバラン蒸留所限定品】 ディスティラリーリザーブ ラムカスク カスクストレングス
カバラン蒸留所でのみ販売されている蒸留所限定のシングルモルトウイスキー。
ウイスキーの熟成樽として使われることが珍しい、ラム樽で熟成されたモルト原酒が使用されています。
私自身も飲んだことがないですが、カステラやバニラ、甘いりんごとトロピカルフルーツの風味が混ざり合うスパイシーな味わいが特徴と言われています。
ピーティカスクと違ってカバラン公式が販売しているラムカスクのウイスキーは蒸留所限定のこのボトルのみです。
似ているボトルとして、酒のやまいちが販売するプライベートボトル「カバランソリスト ラムカスク Y’sカスク」がありますが、公式商品ではなく152本限定生産なため数はかなり少ないです。
2017年 | ISC 金賞 |
2018年 | SFWSC 最優秀金賞 |
2020年 | TWSC 金賞 |
※記載しているのは著名な大会のみ
カバラン ボルドーマルゴー ワインカスク
カバラン蒸留所創立10周年を記念して3000本のみ限定生産されたボトル。
ボルドーの女王と呼ばれるシャトーマルゴーの樽を熟成に使用したシングルモルトウイスキー。
キャラメルや黒蜜を彷彿とさせるのっぺりとした甘さに、トロピカルなフルーツと強いスパイス香が混ざり合った複雑な香り、レーズンや洋菓子のような甘い味わいが特徴。
限定生産のためすでにほとんど市場から消えかけていますが、楽天市場ではまだ購入することが可能です。
内容量1000ml、ペアグラス付きで販売されています。
カバラン ボルドーポイヤック ワインカスク
カバラン蒸留所創立10周年を記念して3000本のみ限定生産されたボトル。
フランスのボルドーワインで有名なポイヤック村で使われていた、ポイヤックワイン樽を熟成に使用したシングルモルトウイスキー。
カシスやベリーのフルーティな匂いに強烈なスパイス香が混ざった香り、甘くもスパイシーな味わいが特徴。
こちらも限定生産のため市場にはもうほとんど数が残っていないです。
が、楽天市場ではまだギリギリ購入することが可能。
内容量1000ml、ペアグラス付きで販売されています。
カバラン アーティストシリーズ
2020年11月25日に台湾で発表・発売されたカバランと美術アーティストがコラボしたボトルシリーズ。
第1弾は画伯、「江賢二(Paul Chiang)」とコラボしたボトル4種が登場。
左から順にパンチョン、バージンオーク、フランスワインカスク、ピーテッドモルト。
4種類すべてシングルカスクのカスクストレングス、内容量1000mlと非常に豪華でパワフルなボトルです。
今回はアーティストシリーズ第1弾とのことなので、今後も新たなボトルが追加されていくものと思われます。
現時点では日本市場での発売は確認されていないため入手は厳しい状況です。
カバランシリーズのおすすめはこれ!
\トロピカルハイボールを飲むなら!/
続いてトロピカルフルーツなハイボールを飲みたいという人には「カバラン ディスティラリーセレクト」がおすすめです。
ハイボール用ウイスキーとして非常に相性が良いですし、価格もカバランシリーズの中では群を抜いて安いです。
ストレートでもかなり美味しいので、色々な飲み方を楽しむことも可能なボトル!
\ジャパニーズウイスキーが好きなら!/
ジャパニーズウイスキーが好きという人には「カバラン ポーディアム」がおすすめ!
大人気のジャパニーズウイスキー「山崎12年」に似ている味わいでかなり美味しいです。
山崎12年のようにミズナラやシェリーの風味はありませんが、ハチミツやバニラのシンプルな味わいがメインで甘さも強いため、むしろ山崎12年よりも個人的には飲みやすかったと感じました。
山崎12年も非常に美味しいウイスキーですが、絶妙なバランスで作られている影響でロックや加水をすると味のバランスが崩れてしまう印象があります。
ポーディアムは加水やロックとも相性が良いので色々な飲み方を楽しめるのも強みの1つ!
\カバランの真骨頂を味わうなら!/
ウイスキーを飲み慣れている、カバランの真骨頂を知りたいという人は「カバランポットスチルセット」をおすすめします。
内容量を考えると決してコスパは良くないですが、大人気のカバランソリストシリーズを一度に6種類を味わえるのは最高です。(中身は下記)
- ソリスト ブランデー(50ml)
- ソリスト バーボン(50ml)
- ソリスト ヴィーノバリック(50ml)
- ソリスト オロロソシェリー(50ml)
- ソリスト フィノシェリー (50ml)
- ソリスト ピーティ(50ml)
上記すベてをフルボトルで揃えようとしたら¥100,000は軽くいきます。
そしてピーティカスクとブランデーカスクは日本で入手するのが非常に困難なので、そういった意味でもポットスチルセットを購入するメリットは大きいのではないでしょうか。
よろしければ参考にしてみてくださいね!
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